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今までは漢方薬を使うだけで効果を求めてきました。しかし、その背後の心の問題を解しなければ、本当の意味のお手伝いにはならないことを感じさせられています。 心の問題を通してどうすれば、お役に立っことができるか、日々努力させて頂いております。病気には、物理的な問題で、生活習慣病としての生活状態を見直すことで解決する場合と精神的にどの様に生きたらよいかということで, 気持ちによって解決の方向を見いだす場合があります。昨今、精神的なものを解決することで、病気を治癒させることができることが多く見うけられます。それに、人それぞれに体質というものがあります。 |
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更に大事なことは、体が冷えている体質であるか、体が熱のこもりのある体質なのかが大変重要であります。体の冷えている体質の人は、大体は胃腸が弱くて冷え症で血圧が低い方が多いです。また体に熱のこもりやすい体質の人は、暑がりで血圧の高い方が多いようです。わかりやすくいいますと、風船に例えると空気があまり入ってない状態と空気がたくさん入りすぎた状態との違いであります。漢方医学的にいうと虚の状態か実の状態かということになります。
この結果、体質に応じたものを服用して頂いて、お役に立つよう努力致しております。要するに、素晴らしい生き方をして、より良く生きて頂けるようにお手伝いをしたいと思っております。 |
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昨今、いろいろなことが世の中に起きていますが、これらの原因は、全て、どんな問題でも、自己中心から起きております。悩みというのは、自分の事だけを考えていることになります。自分の心の世界に入り込み、自分の事だけを考えて行きますと苦しくなってきます。だから、物の考え方や生き方が大事になって来るのであります。自分以外の、他のことを考えていきますと、もう、そこには自分がありません。存在の全ては、何かの役に立つものしか存在しては居りません。役に立ってこそ、存在価値があります。役に立たないものは、全て自然淘汰されます。他の役に立つ考え方をすると、役に立ったという喜びが湧いてくるように自然界は造られております。そこで、喜びの生き方をすると免疫力が上がってきます。しかし、悩みや苦しみの生き方をすると免疫力が落ちてきます。そうすると、どんな良いものを服用しても、その働きが十分に働きません。どうしても、よりよく生きる為には、他の為に役に立つ生き方をしなければなりません。そこで、役に立つ生き方が、たいへん大事になってくることになります。毎日の生き方が、喜びの生き方をしなくてはならなくなってきます。五臓六腑も皆、助け合って一個の人間を支えてくれております。この世は、助け合いの世界であります。一人でも多くの方が、素晴らしい生き方をして頂くことが出来ますよう努力したいと願っております。 |
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水毒症・・・人間の体内の水分の量は、凡そ6割位と言われております。体内には水分の量が多すぎても、少なすぎても良くありません。水分が多いと体は冷えますし、少ないと熱をもちます。体温を36度前後に保つ丁度良い水分が必要であります。体内の水分が増えますと、むくみ、めまい、発汗異常、小便の自利、不利、血行の不良、血圧の上昇などが起きてまいります。昨今冷蔵庫や冷房の普及により、水分の取りすぎの割りに、汗をかくことが、少なくなって来ています。水分が体内から出て行くのは、汗で出るか、呼吸から水分が蒸散されるか、大小便から出るかであります。水分は熱によって、上の方に上がり、冷えによって、下の方に下がります。水分が肺に多すぎると、呼吸するたびにゼイゼイします。いわゆる、汗で水分を出し切れずにいると、喘鳴を起こします。胃の弱い人は、胃が冷えているために、胃のあたりに水分停滞が起こり、胃がゴボゴボいいます。これは、胃に熱量が少ないからであります。これを胃内停水といいます。更に腎機能が弱い人は、下半身に水分停滞が起こりやすくなります。体質により、物の考え方により、水分が上半身に(いわゆる肺の部分に)或いは、胃のあたりに、それとも下半身に停滞しているかということになります。こういう病理から水分の排泄の仕方が問題となります。体力のある人は、飲んだ水分を汗で出そうとします。これは、脾胃が強いからであります」。逆に消化器の弱い人、内臓に冷えのある人は、小便や下痢などで水分を出そうとします。この様に体は、バランスを取ろうと致します。いずれにしても、冷たいものの取り過ぎは良くありません。肺の水分過多は、発汗させる処方を、脾胃の水分停滞には、温めて水分を追い出す処方を、下半身の水毒は温めて補う処方を使用しなければなりません。漢方薬の薬味としては、麻黄、茯苓、白朮、沢瀉などが使用されます。苓桂朮甘湯もその一つであります。
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肝臓病・・・現代医学において、肝臓病には急性肝炎と慢性肝炎があります。B型、C型ウイルスの肝炎にかかわらず、肝臓病の症状には、食欲不振。口が苦い。咽が渇く。めまいがする。舌の色が白い。食物の油物を見るとむかつく。歯を磨く時も吐き気がする。肝臓の解毒がよくないために、顔色がどす黒い。或いは痒みが出てくる。小便に勢いが無い。夜は寝つきが悪い。寝ても目が覚めやすい。寝汗もかきやすい。手の平には紅斑が出てくる。胸のあたりは、わずらわしさがある。ひどくなりますと黄疸が出てきたり、小便の色が赤みを帯びてきたりします。要するに体力があって、熱をもちやすい症状と体力を使い疲労して体力を消耗した症状の肝臓病があります。 熱がこもりますと黄疸となります。体力の如何にかかわらず、血液検査のビリルビン値が高くなってきます。その時に使用する処方を記しますと 一.茵蔯蒿湯―――便秘・尿量減少・頭がくらくらする・胸のあたりに不安の症状 二.茵蔯五苓散――尿量が少なく便秘がない症状のとき 三.小柴胡湯―――上腹部が張って苦しく口が苦く、食欲不振、腹痛、微熱の症状 四.小建中湯―――虚弱体質で疲れやすく、手足のほてり、頻尿、腹痛の症状 五.桂枝加黄耆湯―体力の衰えた黄疸の初期で汗をかきやすい症状のとき
肝炎が慢性化してきますと、小柴胡湯を一律に使用することは適切ではありません。何故なら肝臓の炎症が進んで繊維化してきますと、肝臓の部分の炎症の熱量が段々少なくなってきます。ここで柴胡剤でその部分を冷やしてしまうと急速に悪化してしまいます。こういう時の処方は慎重にならなければなりません。慢性化してくるとGOT,GPTの値もあまり上昇しなくなります。このような時には、柴胡の比較的少ない量の補中益気湯・加味逍遥散などや駆瘀血剤などを使用します。他には、柴胡桂枝湯、六君子湯、桂枝茯苓丸などを使用いたします。
更に肝炎が進みますと肝硬変になります。こうなってきますと血液検査のアルブミン値、コリンエステラーゼ値、ALP値、ビリルビン値、LDH値、CRP値などのデータにより判断しなければなりません。ここまできますと補剤の人参養栄湯、清暑益気湯、などの五味子の入った処方を使用していきます。段々肝細胞が壊れてきますと、アルブミン値が下がり腹水がたまりやすくなります。人によりアンモニア値が上がってきて肝性脳症になったりします。それと共に黄疸が現れて体が黄ばんできます。肝硬変から肝臓がんになっていった場合でも同じような症状が出てまいります。B型・C型肝炎ウィルスからの肝臓がんも同じような症状を現してきます。肝臓がんはAFPの値も参考になります。
このような症状を呈してくると、一方では腹水がたまり、片一方では炎症があるといったように、腹水そのものは、利水剤で取り除こうとしますと、片一方側の炎症は逆にひどくなることになります。この炎症は冷やさなければなりません。つまり、水を抜こうとすると熱がこもり、熱(炎症)を収めようとすると冷えて腹水がたまるというような状態になります。要するに、二律背反することになります。 現代医学的に言いますと、一方では免疫を賦活させなければならないし、片一方では炎症を抑えなければなりません。どちらに重点をおくかであります。非常に難しい状態であります。 何に於いてもそうでありますが、火事になってぼやのうちに消化しなければ、火が燃えさかってからは大変です。病も同じで、早めに処置して頂きたいと思います。
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胃下垂・・・胃下垂とは胃が普通の位置より下がった状態で、ダラッと下の方へ下がり、甚だしいものは、骨盤のあたりまで下がっている状態になっています。胃下垂の症状の方は、大体において体つきがやせて無力体質の方が多いです。無力体質のために内臓下垂を伴うことがあります。胃の症状としては、食欲不振、胃部の膨満感、げっぷ、しゃっくり、胃の停滞感、つまり胃のもたれなどがあります。他に神経の使い方により、頭が重い、寝られないなど、心の中に気になることが常に引っかかっています。 このような症状を立て直すには、胃を冷やすような食物は控えたほうが良いと思います。胃を冷やすと肺が冷え、皮膚が冷えて汗が引っ込んでしまいます。そして体の中に水分が停滞して、全身のバランスを崩してしまいます。こういう意味で脾胃は体の土台ですから大事であります。体を冷やすのは,ひいては腎の作用まで弱めてしまいます。こういう理由から脾胃を冷やさないようにすべきであります。 漢方薬の薬味としては附子・人参・乾姜・蜀椒などを中心にした処方を使用致します。 |
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